学習院大学任意団体銭湯愛好会ブログ

学習院大学を拠点とする銭湯を愛する大学生のサークルです。

銭湯レポート(妙法湯)

妙法湯銭湯レポート

基本情報

住所 豊島区西池袋4-32-4

最寄り駅 西武池袋線椎名町駅 徒歩3分

オーナー 柳澤幸彦

定休日 月

営業時間 月~土14時30分~25時 日14時~

電話番号 03-3957-8433

サービス 無料リンスインシャンプーとボディーソープ 
有料貸しタオル 有料サウナ

テーマ

<街に必要不可欠でHotな銭湯>

妙法湯はなぜ街に必要不可欠なのか、ということを先にお伝えしたい。それは湯に通う人にとってはもちろんのことなのだが、妙法湯はオーナーの先進的な銭湯のコミュニティの拠点としての役割を発信するということにより、地域に定着し愛され、妙法湯が無ければつまらないと言った思いを持つほどの重要な場所である。

 

もちろん、これは私の主観でもあるのだが、どうしても贔屓してしまう由縁として、妙法湯は当会と繋がりがとても深い銭湯の筆頭格のためで、この銭湯が無ければ当会は存在すらしていなかっただろうと言えるほどである。これについては、会場にいる代表にでも質問してもらいたい。

 

話が脱線したが、妙法湯は地元にも愛されること間違いなしなのだが、銭湯通にも好まれる銭湯の一つとしても有名である。それは、オーナーの柳澤さんの人柄のなせる業でもあり、銭湯好きや常連客は湯の魅力とオーナーの大らかで親分肌に好かれてくるという側面がある。

私の重要視する銭湯のコミュニティ力というものには、ただ会話するだけではなく、そこに学習するという命題が与えられる必要がある。近年、個人社会化が進行する中、銭湯というコミュニティには個人間を繋げる力があり、それは最後の砦ともいえるのではないかとも考えられる。特に、妙法湯はオーナーや常連客、お客同士の関係等から、マナーや社会常識を含む多数の有益な情報を学べる環境を提供している点が魅力の一つかもしれない。

是非とも、現代の若者は世代の枠を超えた学びへ門を開いてもらいたいと願う。

 

オーナーから銭湯の経営に関する話を聞いたところ、決して儲かる仕事ではないし、つらいことも多い、だが人から感謝される仕事というものは人にも自分にも喜びを分かち合うことができる特徴があり、その延長線上として、オーナー自らが豊島区の民生委員を担っており、地域の人々と繋がり、サポートすることができるということに喜びを覚えているという。

そして、オーナーは豊島区浴場組合の組合長を務める敏腕ぶりを発揮するが、やはり体的なキツさや余裕ある時間の無さを不安視している。

 

時間の無さに関して、銭湯のオーナー家には一般的な家庭に比べ圧倒的に家庭への負担が大きい。そのため、旅行や休日が単純計算で週休1日として、年間365日÷7日(1週間)で52日しか休めないということになり、銭湯を継ぎたがらない若者が多いということについても、妙法湯オーナーは不安視する。

しかし、その中で銭湯業界は経営面についてリノベーションできていないとの指摘をしており、業界のブラック企業化と跡取り離れを防ぐためにも、自らが手本となり、業界を牽引する役割を担っている。

 

やはり、銭湯という環境を多角的に発展させ、多くの方に知ってもらう必要性と通ってもらうために選ばれなければならないことは業界にとって必要命題でもあり、オーナーは民生委員や学生活動を応用し、銭湯を福祉活動の拠点としたり、世代間の教育の拠点としたりすることを考えている。

銭湯は文化であるが、継承されなければ消滅してしまうための、喫緊の課題や緊張感が伝わってきた。

 

妙法湯は小規模の銭湯で、カランや湯舟は決して広くなく、ゆったりと浸かるためには7人以下が望ましく感じる。主浴槽と水風呂というシンプルなつくりであったが、主浴槽が電気・バイブラ・ジェットバスと分かれており、温度は少し高め。
私のおすすめとしては、最初の湯あたり加減は強く感じるが、一度休憩を入れてから、もう一度入ると柔らかく感じるのではないかと思い、その点が最も気に入っている理由でもある。ついつい、湯と水を行き来してしまうため、気が付けば時間が過ぎていることも少なくない。電気風呂は好みが分かれると思うが、ここの電気は強めで、腰まで入るのは強者でなければ難しいのではないだろうか。しかし、常連のお客様で意に介さず肩まで浸かっているのをよく見かけるので驚くこともある。

そして、オーナー自慢のサウナもあり、狭い空間に高出力のガスボイラーのサウナが設置しており、サウナと水を行き来している方も多い。サウナは他のサウナに比べ高温に設定してあり、長居せずとも汗をスカッとかきデトックスできるのではないだろうか。

 

湯と水、そしてサウナと妙法湯は銭湯好きやサウナ好きの核心を突くような銭湯としても特化しており、その魅力につかまって訪れるリターン客が多いというのも事実である。

私自身、オーナーの人柄と湯への追求心の実現から妙法湯の虜であるため、日常の中でどうしても贔屓してしまうこともあるが、その点については皆さんも訪れてみて感じていただければ幸いです。